フォトブックの制作にあたって
2014年４月13日に警戒区域にて夜の森の桜並木を撮影してきました。
原発事故以来、町内全域が警戒区域であった富岡町は、2013年3月25日の避難指示区域の見直しにより、区域編成が行われました。
▼帰還困難区域（申請し許可が無いと立ち入りが出来ない場所）
▼居住制限区域（住民の一時帰宅（宿泊禁止）、通過交通、インフラ復旧など公共目的の立入りは認められている）
▼避難指示解除準備区域（主要道路における通過交通、住民の一時帰宅（宿泊禁止）は柔軟に認められている。また、一時的な立入りの際には、スクリーニングや線量管理などの防護措置は原則不要となっている）
以上３つのエリアに分断されています。
そして富岡町のシンボルとして、町民や周辺地域に住む住民にとって心の拠り所であった、
「富岡町夜の森の桜並木」は 残念なことに、桜並木の途中で帰還困難区域と居住制限区域の境界線が引かれ、 ２kmも続く夜の森の桜並木は分断されてしまいました。
避難所で目にした「今年こそは夜の森の桜が見たい」という願いの書き寄せ。
他にも、桜が見たいけれど遠くに避難していて見れない。どんな様子か知りたい。 という声を多く耳にしました。 そこで今年、私は一時帰宅の申請手続きを経て立ち入りし、撮影をしてきました。
この風景を多くの方に届けたい。見て下さった方が少しでも笑顔になっていただきたい。
写真を見て感じることは、様々だと思います。 私自身もとても複雑でもあり悲しくもあり、春が訪れた喜びもあり。
私たちは、夜の森の桜並木を愛しています。
多くの人々の心の拠り所にもなっている桜が、 「いつまでも夜の森にあり、毎年花が咲きますように」 願いを込めて、この夜の森の写真を届けます。
このプロジェクトに関連する販売物の売上金の一部は、 桜の保全活動や相双地域から避難されている方々の為にお役に立てるよう、 大切に使わせていただきます。
企画代表 よのもりのくまちょん。
(2014年7月）
フォトブック通信販売のご案内
「夜の森の桜並木2014年」
福島県双葉郡富岡町帰還困難に咲く春
販売価格 1,000円
36ページ／14.8cm×14.8cm
撮影場所：
夜の森公園前桜並木、夜ノ森駅 など
通信販売について
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フォトブックを寄贈させていただきました。
○おだがいさまセンター（郡山市） ○大玉村仮設診療所（安達郡） ●ふくしま絆カフェ富岡（郡山市） ○富岡町さくらサロン（福島市） ○いわき平交流サロン（いわき市） ●いわき四倉交流サロン（いわき市） ●いわき泉玉露交流サロン（いわき市） ●そうそう絆サロン（喜多方市） ○Nomadic Records（いわき市） ○富岡第一小学校・富岡第二小学校【三春校】（三春町） ○富岡第一中学校・富岡第二中学校【三春校】（三春町） ○GoGoRoundThisWorld!Books&cafe
（敬称略・順不同）
寄贈にあたりまして、ご協力ご厚意いただきました皆様方に、 心より御礼申し上げます。
SpecialThanks
橋本直樹様