2015.11.21『キオクノ空、花ノマチ』で写真展示しました。
チームスマイル・いわきPIT Presentsアコースティック・ライブイベント 『キオクノ空、花ノマチ』
昨日、いわきPITでのイベントに写真を展示しました。
震災後から今まで撮ってた双葉郡内の警戒区域の写真を展示しました。
桜の写真以外をこういう形にして展示したのは初めてでした。
いわきPITのスタッフでもある、友人のミュージシャン矢野雅哉くんにこのイベントのお話をもらったのが2ヶ月前でした。
個人的にも自分の生活を見直す機会があったので、過去と未来と現在に対する想いをぐるぐるぐるぐる巡らせて、自分がこの写真とどう向き合うかも大きな課題でした。
決して「いい写真」とは言えない写真で、そういう言葉で評価されない写真です。
被災地の風景を撮って見せるのは、被災者である自分の立場からするとただのエゴだと思っているので、そんな風にはしたくなかったし、主催の矢野くんもそういう風には考えてなかったので、なるべく押し付けがましくない写真を選びました。
今まで桜の写真だけを飾ってきた理由もそこにあります。
見た側が感じた気持ちまでは察することができませんが。。。
お客様の中には、ちゃんと正直な感想を伝えて下さったり、その風景に付随する思い出を語って下さったり、お客様同士で話してたり。
自分の中で抱えていたものが、飾ったことで私の想いから離れていったのは感じたのですが、それで写真達の存在意義があったのかなって思いました。
作品ではなく写真家でもない私の記録行為を認めてもらえてほんとにありがたいです。
県外からのアーティストさんもお二人出演されていました。
一人は東京で活動されているカタオカセブンさん。カタオカセブンさんは、桜の写真を見てグッと来たと仰ってくれて、その言葉に私自身が泣きそうになりました。
ご自身も阪神淡路大震災をご経験されたそうで、東日本大震災の被災地に対しても心寄せてくださってステージでも熱い想いを見せてくださいました。
もうお一人は北海道のChimaさん。少ししかお話できなかったのですが、イベント前日に被災地である浪江町を訪問した感想を素直な言葉で教えてくださいました。すごく小さな体でふわふわで空気みたいに溶けそうな雰囲気の女性なのですが、ステージが始まるとその存在感は圧倒的でした。
演者さん達の想いとご配慮のおかげで写真たちもイベントに溶け込めたかなと思います。
個人的な話ですが、今回は震災後に知り合って付き合いのあった顔なじみの人たちが多く、こうして各人それぞれ信じてやってきた活動が一つになって形になって、私もその仲間と認めて貰えたのもすごく嬉しくて、もっともっと頑張ろうと思った一日でした。
くまちょ。